住まいは持ち家か賃貸か?30年後の考察その2

新しい住処は、以前に比べて手狭でしたが、仕事場に近くなり、

子供たちは保育園と小学校に通いました。

通勤時間がほぼ無くなり、子供たちは小学校が終わると診療所に来て、

勉強をして、仕事終わりにみんなで帰るような生活でした。

一緒にいる時間が長くなり、家族としての一体感が生まれました。

自分としては、仕事のトラブルのせいで、転校させたりしたことが、

本当に申し訳ないと思っていました。

妻も仕方なく、献身的に手伝ってくれました。

ところが、咳き込むことが多くなり、寝ていても背中の痛みで目が覚めるようになりました。

病院に行くと、風邪とか働きすぎで軽い気管支炎になっているかもしれないとの事でした。

お風呂に入ったり、散歩を多めにしたり、布団をいいものにしたりしましたが、

なかなか治りませんでした。

平成18年になって、長女が都立の中学を受験したいと言い出し、

仕事も軌道にのってきたので、都内にマンションを購入することにしました。

引越しの際に、病気の原因が判明しました。

私が寝ていた部屋は、玄関脇の4畳の部屋でしたが、外廊下に面していて、

結露が多かったようでした。

カーテンの裏が、黒カビでびっしりで、カビの中で寝ていたような感じでした。

新しいマンションに引っ越すと、嘘のように元気になり、

あのまま住んでいたらと思うと恐ろしくなります。

気づかなかった自分に、呆れます。

新しいマンションは、色々調べて決めました。

前回、千葉のマンションは、環境は良かったのですが、利便性は悪く、

思いのほか値崩れが大きく、失敗した経験があります。

今回は、買う時より、20年後に売るときに値が上がるくらいのものを買おうと決めていました。

そのため、現在ではなく、10年後20年後の街づくりが重要だと考え、

都市計画を調べたり、公園や街作りの整備に予算がついているかなど、調べました。

最終的に、錦糸町のタワーマンションに決めましたが、最後の決め手は、

スカイツリーが押上に出来るかもという噂でした。

その時点では、まだ3ヶ所の候補地があり、どこになるかは決まってませんでした。

そこは、賭けでした。

35年ローン、3LDK、85平米 、6800万円の物件は、お宝物件でした。

現在の売却価格は、約1億円。

買った時より値上がりしています。

75歳までのローンですが、仕事を辞めたら売却しようと思っています。

現在、返済は続いていますが、働けているうちは、住みたいと思います。

唯一の欠点は、地震が起こるとエレベーターが長時間止まり、

階段を上り下りしなければならない事です。

東日本大震災の時は、地獄をみました。

今後、年をとっていくので、せめて5階くらいが限界かなと思っています。

実はもう一つ、問題があります。

長く住んでいると老朽化が起こるので、修繕が必要です。

今後、修繕積立金は増えていく事でしょう。

現在は3万くらいですが、古い高層マンションや、低層高級マンションの修繕費、管理費は

驚くべきものがあります。

そうなる前に、別の物件に移りたいと考えています。

数年前から、いろんな場所のマンションを調べていますが、昔に比べ、

同じ3LDKでも85平米はなく、みんな70平米に小さくなっています。

しかし、値段は高くなっています。

もし、今、同じくらいの条件のマンションを買うとなると、

2億円で買えないくらいになっています。

流石に無理です。

今後は、子供たちが出ていくか考えて、夫婦2人で1LDKの5階建てのマンションに

住みたいと探しています。

多分、賃貸になると思います。

先はそんなに長く無いので。

以上、何かの参考になれば、嬉しいです。

結論。

買った時より、高く売れるなら持ち家、これは資産。

安く売れたら、負債。

年を取ると賃貸の方が自由かな。

資産を見つけるのは、ほぼ奇跡に近く、見つかったらラッキーですね。

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