玉手箱開けたら 第18話

もうすぐ2012年が終わる。

2013年を新たな年にしたい。

そこで、最初は薬の離脱症状で苦しむと考え、年末の休みを利用する事にしました。

薬も徐々に減らすのでは無く、全てやめることにしました。

何を減らせばいいかもわからないし、全ての薬の副作用の欄に、肝機能障害と書いてあったからです。

妻は、15種類の肝機能障害の薬を飲んでいたんだと考えることにしました。

色々考える中で、最初の薬はなんだったんだろうと疑問が湧いてきました。

調べると、ハルシオンという睡眠薬でした。

眠れないから始まったのです。

薬をやめた最初の1週間は、大変でした。

夜になるとどうしよう、どうしようと震え出します。

何が心配なの?と聞くと、このまま眠れなかったらどうしようと心配だと言います。

眠れないなら、一緒に起きていればいいよと話しました。

見たい映画やドラマのDVDを借りて、毎日妻が寝落ちするまで見て過ごしました。

驚きました。

1週間くらいで、顔つきが変わってきました。

とろんとしていた目に力が戻ってきて、昼間は一日中起きていられるようになりました。

自分から洗濯を始めるようになりました。

少し笑うようになりました。

たったそれだけで、すごく嬉しかった。

元気になってる、間違っていないと確信しました。

1ヶ月後の検診で、体重が10kg減り、血液検査の数字も良くなってきました。

先生は、薬をやめたのを知らないので、劇的な変化に驚き、また薬をくれました。

処方箋は、妻と一緒に破りました。

それでも、いい日だけではなく、ドキドキすると騒ぎ出したり、眠れなくなるかもと

心配したり、一進一退をくる返しながら、徐々に良くなっていきました。

私は仕事が始まると、夜は疲れて先に寝落ちしてしまうことが何度もありましたが、

長女や次女が起きてきて、代わりに話し相手になってくれていました。

3ヶ月後、体重は20kg減り、65kgになりました。

もう、病院には行かなくなりました。

ここからさらに元の体重の55kgに戻すために、次の一手を考えます。

玉手箱開けたら第19話に続く

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