玉手箱開けたら 第14話

一つの答えとは。

学校に行かなくてもいい。

笑顔で1日を過ごし、寝る前に充実感があり、ぐっすり眠れる毎日を過ごして欲しい。

好きな事を、大好きな本をたくさん読めばいい。

その代わり、朝、ちゃんと決まった時間に起きて、決まった時間に寝られるようにすること。

それ以外は、楽しもう!

次の日から彼女の行動に変化が現れました。

朝は早く起き、学校には行かず、本を読んだり、犬の世話をしたり、家事を積極的に手伝うようになりました。

笑顔が増え、規則正しい生活が戻ってきました。

このままでいいかなと思い始めたある日の朝、制服を着ている長女におはようと言われ、驚きました。

“どこに行くの?“

“学校、 出たい授業があるの。“

“へえ、そう“

その日から、出たい授業だけ出るとういう状態になり、少しづつ強化も増えていきました。

しかし、全てとはいかないため、高校と話し合い、保健室での補講も含めて、

出席日数にカウントしてもらいました。

そして試験は何故か嬉々として受けに行き、なんとか高校2年生に進級しました。

そして高校2年生は、そのままのペースでなんと通い続け、

2年の終わりに新しい学年主任の先生から呼び出しがあり、3年になる前の面談を受けました。

新しい先生は、厳しい言葉を彼女に投げかけ、私は最後の選択を迫られることになりました。

玉手箱開けたら 15話に続く

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