玉手箱開けたら 第11話

長女が受験を決意したので、親としては受け入れてくれる学校があるのか?と

中1の5月で止まっている勉強を受験レベルまで上げられるのか?という2つの問題に直面しました。

元々、中学は公立の中高一貫高に通っていたので、辞めるのも大変でした。

何度も学校側と話し合い、ようやく中学卒業という形をとってもらえました。

都内の20校の学校を回りましたが、現在不登校進行系の子供を受け入れてくれる高校はありませんでした。

それでもあきらめきれず、21校目に話を聞いてくれるという学校に出会いました。

面接に長女と二人で行きました。

学校主任の先生の言葉。

“辛かったね、大丈夫だよ、この経験はきっと役に立つよ。

本が好きなんだね、本の好きな子は心が優しくて、柔らかいんだよ。

でも、傷つきやすいんだよね。“

長女は下を向き、涙をこらえながら小さくうなずきました。

私は我慢しきれす、初対面で泣きました。

今まで我慢していた気持ちが、心の水風船が破裂しました。

そんな私に先生は話しかけました。

“大丈夫ですよ、お父さん、素直ないい子じゃないですか。

きっといい高校生活が過ごせますよ。“

決心しました。

どんなことがあっても、長女と勉強し、この高校に合格させると。

玉手箱開けたら 12話に続く

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